新年度予算に思う①

新年度当初予算について思う①

松阪市は、公立保育園の土曜日全日保育を現在の2園から5園に増やす計画を発表。しかし、現場では保育士不足が緊急課題であるのに、さらに人材不足が深刻になる。

このため、市は解決策として潜在保育士の登録事業を掲げた。資格を持っていながら現在保育士として働いていない人を発掘するため、500人を目標に登録してくれる人を募る。登録してアンケートに協力すると、3000円の商品券がもらえるという。

市は潜在保育士がどこに何人いるかなどの情報を全く把握していないという。過去数年にわたって潜在保育士の発掘事業や研修をやってきているのに、まだ情報把握ができておらず、それで500人の登録を目指す、そのために金券を配る、というのは何か違うような気がする。

それよりも、保育士の処遇改善ではないか。公立保育園なら公務員になるから他の職種との公平性も考慮する必要はあると思うが、「子育て一番宣言」を掲げているなら、松阪独自のやり方として、一生を決めると言っても過言で無い一番大切な時期の子どもたちを預かる仕事をしてくれる人に、破格の報酬を確保するくらいの度量が無ければ、この課題解決の糸口は見えないのではないか。1000円の時給では、近隣市町の保育園へと人材が流れてしまっても当然だと思われる。