みんなが幸福になるにはどうすれば?
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と、宮沢賢治は書きました。
これを「全体主義」と批判する人もあるようですが、私はそうは思いません。「自分が幸せでないと、他の人を幸せにできない」という意見も多くある中、賢治のこの言葉は、なんて強い世界観を表しているのだろうと身震いする思いです。賢治の世界観は、人種や宗教、主義主張を超えた絶対的な世界平和だと思うし、また、社会や世界の様々なことに関心を持て、と言っているのだと思います。
本日実施した「フードたすけあいプロジェクト」には、野菜やお米を含む本当にたくさんの食料品のご寄付があり、先日ボランティアのみんなで決めたように、その食料品支援を「松阪こども食堂」でもお渡しさせていただきました。
「まめの木」さんが善意で材料費のみで作って下さったカレーのテイクアウト。それと共に、たくさんの支援品が並びました。多くの子どもたち、大人の方たちが来ていただき、盛況のうちに無事終了することができました、、、
さて、本当に支援が必要な子どもたちに届いているのだろうか。これは子ども食堂を始めた5年前からずっと続く課題です。今日は「後の方たちにも残しておいてくださいね」と思わずお声がけしてしまいましたが、、、「みんなが幸福になる」にはどうしたらいいのか、この正解のない難題はずっと考え続けていくことです。